現役美容外科医が解説。クマ取りのクリニック選びの際の症例写真の見方【福岡・天神の現役医師が教える2026年8月最新版】

外科医歴16年、湘南美容クリニック院長を5年間務めた現役美容外科医が、ネット検索だけでは調べ切らない症例写真の詳しい見方・注意点について解説します。

 

現在、美容クリニック、美容外科医は増加傾向で厚生労働省の統計によると6年間で約2.5倍に急増しています。

 

治療を受けるクリニックを選ぶ際にホームページやSNSで症例写真を見ることは一般的になってきていますが、症例写真を見比べる上で重要ポイントをおさえておかないと、満足のいかない結果になる可能性があります。

 

この記事では未だに多くのクリニックで行われている症例写真を実際の結果より良くみせる手法について解説しています。

誤解を招く症例写真「ライト編」

クマ治療の症例写真において過度なライティングや術後のみライトを追加することで、実際よりもクマが改善して見えてしまいます。

 

実際に照明があるなしで目元のクマがどう変化するかを載せます。

 

次の写真はクマ取りはしておらず同じカメラで照明の条件のみを変えて撮影しています。

照明ライトの使用

上(ビフォー):室内灯のみ / 下(アフター)照明ライトを追加

撮影において一番やってはいけないパターンです。

 

見分け方は簡単で瞳の中のライトが手術後の写真のみ増えています

 

クマ治療を受けていなくてもライトのみでクマが改善しているように見えてしまいます。残念ながら医療広告ガイドラインを特に順守すべき、多くの方に影響力がある大手美容クリニックの公式アカウントでもこのような症例写真が多数みられます。

瞳の中のライト

症例写真に写っている瞳の中に〇や□のライトが写りこんでいる場合はクマの症例写真としては不適切です。

ふくらみの下の影や色グマがライトで飛んでしまい実際の治療効果がごまかされてしまいます。

瞳の中にライトを入れずに上から照明を足すクリニックも

瞳に写る範囲の外からライトを足してクマを薄く見せています。

鼻筋や頬にあたるライトが強いのが特徴です。

症例写真としては映えて見えますが影をとばして実際の治療効果より良く見せる誤解を招く症例写真です。

誤解を招く症例写真「加工編」

実際に一番多い誤解を招く症例写真のパターンです。

今は画像アプリの進化で「クマ消し」ボタンで簡単かつ自然にクマが消えてしまいます。

AI技術の進化もあり自然すぎて見分けるのは正直困難な場合も多いですが、加工だと比較的わかりやすいパターンを載せていきます。

パターン1 肌加工しすぎて毛穴が全くない

症例写真の肌がきれいすぎて、全く毛穴がない・凹凸がない場合はほぼ加工写真です。

加工の際に凹凸も目立たなくなるため実際の治療効果は不明です。クマが残っていても消えてしまいます。

パターン2 肌が白すぎる

日本人とは思えない程の肌の白さの場合も加工アプリ使用の可能性が高いです。

 

肌の色味の加工だけであればクマ治療効果のごまかしではありませんが、同時に毛穴や肌質の加工もされていることが多く加工でクマが消えてしまいます。

 

パッと見て画質がやや粗くぼやけており本来の肌の色味より白っぽく写っているのも誤解を招く症例写真の可能性が高いです。

 

残念ながらこちらも大手美容クリニックのクマ取りの症例写真においても多くみられます。(※個人クリニックでも多いです)

パターン3 本人のVlog風ビフォーアフター写真

本人のSNS投稿のようなスタイルで「ここでクマ取りをやってよかった」とビフォーアフター写真を載せてあるのを良く見かけるのではないかと思います。

こちらももちろん加工アプリで撮影されておりビフォーは無加工、アフターは加工アプリでクマは消えてしまいます。

誤解を招く症例写真「メイク編」

ビフォー写真はメイクなし、アフター写真はしっかりメイクありの場合もクマ取りの治療効果がごまかされてしまいます。

 

女性のお客様は普段の外出時は日焼け止めやメイクをされることが多いため、術後の写真撮影の際にクリニックでメイクを落として撮影し、撮影後に再度メイクしてクリニックを出るというのはお客様の負担になり大変ですが基本的には同じ条件での撮影が望ましいです。

 

少なくともアフター写真で過剰なメイクをしていない症例写真を使用しているクリニックを選んで頂くことが望ましいです。

症例写真を載せるタイミング

クマ治療は術式にもよりますが完成は3~6か月です。

一般的に良くみかける症例写真は直後、1週間、1か月、3か月かと思います。クマ治療におけるそれぞれの経過写真の持つ医学的な意味は以下の通りです。

直後

直接完成の仕上がりを反映している訳ではないですが、直後の腫れや内出血の少なさ・仕上がりのきれいさはお客様満足度に直結するため参考になります。

1週間

目元整形において内出血の少なさ、腫れの少なさなどのダウンタイムの指標の写真になります。

1週間の経過写真を載せていない場合は腫れが強い、内出血が強く出ている可能性があります。

1ヶ月

クマ治療での7割程度の腫れや硬さ、色味などが落ち着き、おおよその完成形がみえてくるタイミングです。

脂肪注入やヒアルロン酸注入を併用している場合はここから減ってくるタイミングのため完成ではなく参考程度にされてください。

3ヶ月

腫れや硬さはほとんどなくなり、クマ治療の完成にさしかかる時期です。

1か月までしか載せていないクリニックが多いですが、3か月以降までしっかりと経過をみて、治療を受けた方の訴えをきちんと聞くこと、自分自身の治療のフィードバックを行うことをしない場合、そのドクターのクマ治療の技術が今後上達する可能性は低いと思います。

6ヶ月

クマ取り治療の最終的な完成時期です。

脱脂術や脱脂術に脂肪注入やヒアルロン酸併用をしている場合はこの時期から凹みや目の下のシワ、注入した脂肪が減ってくる可能性があるタイミングです。

 

脱脂+注入をメインに行っているクリニックにおいて6か月の症例写真を載せることがほとんどない理由の一つです。

長い期間にわたり何回も来院頂くことはお客様の負担にもなるため、全員に6か月まで来院頂くことは難しいというクリニック側の実情もあります。

クリニック選びで失敗しない4つのポイントのまとめ  

  1. 瞳の中に照明ライトが写っていないかチェック
  2. 肌が極端に白くなってないか、毛穴が全くない加工がないかチェック
  3. アフター写真だけばっちりメイクはNG
  4. 1か月までの経過写真しかない場合も要注意

この4つのポイントをおさえるだけで誤解を招く症例写真で集客するクリニックの多くを避けることが可能です。

福岡・天神エリアでクマ取りを検討中の方へ

福岡市内(天神・博多エリア)にも多くの美容外科・美容皮膚科があり、SNSやHPには魅力的な症例写真が溢れています。

 

しかし、今回お伝えした「照明・加工・メイク・撮影時期」の4つのポイントを意識して症例写真を見比べることで、本当に技術のあるクリニックを見極めることが可能です。

美容医療にかかわる全ての人が幸せになるために

今回の記事は美容クリニック選びで失敗して悲しい思いをする方を一人でも減らしたい、お客様にしっかりとした技術に基づいた治療の価値を届けられるクリニックを一つでも増やしたい思いで執筆しています。

 

美容医療市場は競争が非常に激しく地道に真面目にだけでは淘汰される可能性もあり、今回の記事にあるような医療広告ガイドラインに抵触するような集客方法が散見されます。

 

福岡・九州エリアで美容クリニック選びで迷っている方の参考になれば幸いです。

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